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本ページの内容は、

  • TexLive 2013 MacTex20130619.pkg
  • Fink texlive-nox-base 0.20110705-105

を使って検証しました。

はじめての .tex

はじめて .tex で文章を作成する場合は、まずは以下のテキストを用意します。

論文ファイル名.tex (ファイル名には、日本語を使わない方が無難)

\documentclass[a4paper,10pt]{article} # 日本語の場合、jsarticle または jarticle
\usepackage[a4paper]{geometry} 				% ページ書式
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}				% PDF に出力する方法の一つ
\usepackage{authblk}						% 著者が複数の場合
\usepackage{multicol}						% 2段組を使用する場合
\usepackage[square,comma,numbers]{natbib} 	% BibTex を用いた引用文献の使用
\usepackage{setspace}						% ダブルスペースの使用
\usepackage{version}						% 自分用メモなどを使う場合
\pagestyle{plain}

\title{論文のタイトル}

\author[1]{著者名1 \thanks{連絡先1}}
\author[1]{著者名2 \thanks{連絡先2}}
\affil[1]{所属}

\begin{document}

本文をここに書く

\end{document}

Makefile

CONFERENCE=20141231            # なんでもよい
CONFERENCE_FILES=論文ファイル名  # 拡張子 (.tex) を除いたファイル名
REMOVE=rm -f
COPY=rsync -avz 
MKDIR=mkdir -p
BUILDDIR=Documents/temp.build
LATEX=/sw/bin/platex -kanji=utf8 -shell-escape
BIBTEX=/sw/bin/bibtex
DVIPDFMX=/sw/bin/dvipdfmx

all: 
		-mkdir -p ~/$(BUILDDIR)/$(CONFERENCE)
		-$(COPY) init.sh ~/$(BUILDDIR)/$(CONFERENCE)
		-$(COPY) *.tex ~/$(BUILDDIR)/$(CONFERENCE)
		-cd ~/$(BUILDDIR)/$(CONFERENCE) && $(LATEX) $(CONFERENCE_FILES).tex && $(BIBTEX) $(CONFERENCE_FILES)
		cd ~/$(BUILDDIR)/$(CONFERENCE) && $(LATEX) $(CONFERENCE_FILES).tex && $(LATEX) $(CONFERENCE_FILES).tex && $(DVIPDFMX) $(CONFERENCE_FILES).dvi
#^^^^^^^ ここはタブ

install:
		$(COPY) ~/$(BUILDDIR)/$(CONFERENCE)/$(CONFERENCE_FILES).pdf ./
#^^^^^^^ ここはタブ

.SUFFIXES: .tex .eps .jpg .png .pdf
.PHONY: all

Fink の texlive を使う場合。ただし、 all の下5行と install の下1行は、「タブ」をつかうこと。

この後、

$ make
$ make install

とすると、PDF ファイルが作成されます。

なお、TeX は、PDF に変換する際に中間ファイルがたくさん作成されます。 これによってフォルダ内にファイルが増えることを避けるため、Documents/temp.build フォルダで変換作業を行うようにしています。

引用文献

引用文献リストは、別ファイルになります。 BibDesk などを使って、「引用文献リストファイル名.bib」(ファイル名には、日本語を使わない方が無難)を作成します。

論文ファイル名.tex

\documentclass[a4paper,10pt]{article} # 日本語の場合、jsarticle または jarticle
...
\usepackage[square,comma,numbers]{natbib} 	% BibTex を用いた引用文献の使用
...

\begin{document}

引用した文章 \cite{引用キー}.			# 引用キーは、日本語を使わない方が無難。

\bibliographystyle{plain} 
\bibliography{引用文献リストファイル名}    # 同じフォルダ内にある 引用文献リスト.bib ファイル。ただし、拡張子 (.bib) を除く。

\end{document}

引用の仕方は、\cite{引用キー} です。

1カ所に複数の引用

1カ所に複数の引用がある場合は、コンマで \cite{引用キー1,引用キー2} とします。

@inbook は使わない。

  • @book and \cite[Chapter~5]{foo} for a monograph.
  • @incollection for a book in which each chapter has a different author. Then the relevant fields are booktitle= and title=; this is similar to @inproceedings.

ジャーナルへの投稿

Springer など、Editorial Manager ® を使用しているサイトでは、TeX ファイル形式で投稿をすることができます。 しかし、使われている TeX のバージョンが古く (2014年3月執筆時点で、2007年の環境だった)、注意点が必要です。

論文を投稿する際は、まずジャーナルのガイドラインを読みます。 例えば:

を読みましょう。 ここに書かれているとおり、画像フォーマットは EPS や TIFF が指定されています。 これは、サイト上の latex 環境が古いあるいは必要なパッケージがないためで、 includegraphics などが PNG を認識しないためです (おそらく、何らかの方法で認識させられます)。 また、画像は includegraphics などの場所には挿入されず、後ろのページに挿入されます。 グラフを PNG (300 dpi) などで作っておくと、変換後にファイルサイズが 10MB を超え、ファイル一つのアップロードに数十秒かかるなど、注意が必要です。

なお、すべての PNG ファイルを一括して EPS に変換するには、fink: graphicsmagick (または fink: imagemagick) が便利です:

$ gm mogrify -format eps *.png

とします (imagemagick の場合は、 gm を取り除いてください)。 また、ファイルを一つ一つ変換する場合には、bmeps というやや古いパッケージもあります。

Manuscript には、.tex、.bib、.bst ファイルなどをアップロードします。 (ASCEでは、.bib ではなく .bbl とありますが、 経験上、.bib で問題ありませんでした。)

多くのパッケージが使えません。使えたパッケージ

  • authblk
  • dvipdfmx
  • setspace

使えなかったパッケージ

  • 画像関連。graphix(includegraphics) と epsfig
  • subcaption

Beamer

Beamer は、LaTeX を使ってプレゼンテーション用ファイルを作成する。